The past Exhibition

特別展 1年後、2012年3月11日に描いた絵

2012年4月21日(土)~5月6日(日)

11:00~19:00(最終日17:00まで) 会期中無休

あおきひろえ・アカサカヒロコ・浅山美由紀・荒井良二・石井聖岳・
石川武志・市居みか・伊藤秀男・岩村伸一・植田真・植田麻由・上野絹子・浮田要三・内田ユッキ・梅谷脩・梅谷正恵・大畑いくの・岡田慶隆・
おくはらゆめ・景井雅樹・勝田真由・加藤眞琴・加藤休ミ・川口珠生・
河野あや子・神吉都望・くせさなえ・こしだミカ・後藤友香・
坂井ユウジロー・笹岡茂彦・杉野まり・スズキコージ・ダイモンナオ・
田島征三・田島征彦・竹内通雅・たてのかよ・谷内一光・田村勝彦・
寺田めぐみ・塔本賢一・塔本ひろこ・中新井純子・中川貴雄・中川洋典・
永島正人・中津川浩章・中西圭子・中野真典・西淑・野口ちとせ・
のだよしこ・橋本あやめ・橋本修一・長谷川義史・旗谷吉員・
ハンダトシヒト・馬場草香・舟田潤子・松成真理子・丸木ひさ子・mississippi・ミズタニカエコ・ミツル・カメリアーノ・南椌椌・
みなみりょうへい・ミロコマチコ・宮崎詞美・むらいゆうこ・山口紀子・
山田心平・山福朱実・山元彩乃・吉岡和泉・WAKKUN



 2011年3月11日に起こった東日本大震災とそれに続く福島第一原子力発電所事故以降のことは、単に被災地・被災者・避難民という抽象的なものが存在するのではなく、もっともっと個別の陸前高田だったり大槌や気仙沼だったり、石巻・南相馬・双葉・飯館etc. それぞれそこに住む(住んでいた)Kさん、Gさん、Aさん、Mさん、Hさんの個人的な様々な事情・事柄として、また被災地・被災者・避難民と言われることのない国内外の全く別の地域に住まいするCさん、Lさん、Nさんの実際の生活や気持ち・考え方にも非常に大きな影響を与え続けているのだと思います。
 企画者であるSELF-SOアートギャラリー村上稔の場合、福島市出身で大阪に住み京都にギャラリーを持つ、震源地から700キロ以上離れた地で既に30年以上生活を送る身ですが、今回の原発事故以降芽生えた自らの出自を根本から否定される感覚にとらわれ続け、相変わらずそれから逃れることができずにいるのが現状です。
 個別ひとり一人の作り手が、昨年の3月11日から1年を経て、その時に描く何ごとか(作る何ものか)、それはもちろん無理矢理に震災や原発事故と関連づける必要はなく、その時の日常の中の思いがそのままストレートに反映されたものであれば良く(というかそうでなければ逆に単に上辺だけで意味のない表現なのだと思い)、そういったそれぞれ思いの表現された作品が一堂に展示される展覧会が実現できればと考えております。
 今回は、これまで個展・グループ展の開催・参加あるいはご来廊含め知り合わせていただいてきた作り手の方々に依頼し、その中で出品のご返事を頂戴した75名の作家によるグループ展となっています。これまで関西で営業してきた経緯もあり、東北在住の作家の方はおらず、関西在住の作家の割合が高くなっていますが、その中には17年前の阪神淡路大震災により当時そしてそれ以降いろいろな意味で生活が激変された方も多いかと思います。
 作り手と見る側、個別それぞれの自分史の中の直近の1年間なのです。様々な思い、生の思いを表現・共有させていただければ幸いです。
 是非ご高覧下さい。

2012年3月11日に描いた絵